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  • 執筆者の写真学習塾 松本

大学受験レベルの英語ならカタカナ読みで全然OKという話

今回は、英語の発音や学び方、読み方について語ります。

結論から言うと、カタカナ読みで全く問題ありません。

読みづらい単語、意味を覚えづらい単語は、

みっともないくらいカタカナ丸出しで読みがなをふって書き込んでください。

学校の英語の先生あたりに言わせると、

「そういう学び方ではいつまで経っても正しい英語の実力がつきませんよ」

的なことを仰るかもしれませんが、大学受験レベルにおいては全く問題ありません。


そもそも、

「正しい英語の実力」

とは何か。

厳密に定義すると少々手間がかかるので割愛しますが、

少なくとも、大学受験レベルの英語問題において

発音を正確に、厳密に学んだからと言って

実力が大きく向上するということは完全にありません。

断言できます。

強いて言えば、リスニングにおいては多少効果を発揮する程度のことはあるかもしれませんが、

しかしそれも大した効果はありません。

リスニングの実力はリスニングの訓練を一定以上積み重ねて

向上させるものでありますし、カタカナで読みがなをふることが邪魔になることはありません。


カタカナで音を、読み仮名を書き込む意味はどこにあるか。

それは、音ではなく文字で記憶したほうが、より記憶に残りやすいからです。

まして、元々英語が不得手な学生が、正確な発音や読み方を覚えることに

こだわって、勉強時間が目減りしたり、体力的な負荷が増してしまうことは効率が悪いからです。


カタカナで雑に音を覚えてください。

そもそも、発音や読み方に関する配点というのは、ごくごくわずかな数値なのです。

ほとんどないに等しい配点なのです。

そんなところに勉強時間を割くよりは、もっと配点の大きく学びやすい分野に

勉強時間を注ぐべきです。

大学受験は効率の勝負です。

「正しい実力」

なんてものは大学に受かった後、あるいは社会人になった後で

身についても十分です。


受験生に必要なのは、

「英語の正しい実力」

ではなく、

「志望校に受かる実力」

です。

この2つはある程度部分的に重なってはいますが、

しかしそれはせいぜい40%程度です。

つまり、英語が上手な人が、そのまま大学受験の英語で

合格点をとれるかというと、それはまた別の話なのです。


大学受験の英語試験には、それなりの専用の対策を立てる必要があります。

「英語の力をとにかく何でも全部上げておけば、何にもでも対処できるでしょ!」

というような雑な思考では負ける確率が高まってしまいます。

傾向を分析し、専用の対策を立てることを怠らないでください。

それを徹底できた人だけが志望校に合格できます。


繰り返しになりますが、英語の発音は、カタカナ丸出し、

日本人の発音丸出しで覚えてしまって全く問題ありません。

リーディングや英単語を覚える段階で、正しい音や読み方にまで

意識を配分して勉強するのは、ただの消耗ですし徒労です。

大学受験においては効率こそ最重要課題ですが、

その効率を最適化するためには、無駄な時間を減らす、

無駄な体力消耗を減らすことが求められます。


学校の先生は、受験のプロではありません。

何をやるべきで、何をやるべきでないか、

そういったことを研究分析している学校の先生はほぼ皆無かと思われます。

学校の先生に対する一定の敬意は必要ですが、

先生がおっしゃることを真に受けすぎるとあとで痛い目を見るのは受験生です。


共通テストやセンター試験の過去問を一度ざっと見てみてください。

発音や読み方に関する配点が、どの程度あるのか、

そんなものは問題を見てしまえば一目瞭然です。

入試で出題されるところだけを重点的に勉強してください。

そうでなければ、短い時間制限の中で、合格可能な実力を養うことはできません。


発音や読み方の正確さなんて些末なものよりも、

長文をいかに速く読めるか、その速度を訓練してください。

大学入試で問われているのはそういった能力です。

何が重要で、何が重要でないか、

それらを識別できるかどうか、その時点から賢さの勝負は始まっているのです。

何でもかんでもがむしゃらに頑張ればいいというものではないのです。

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