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今回のテーマは、
「さんざんぼろくそに興譲館を批判もしてるけど旨味はある分にはある」
です。
私がこれまで指導してきた経験上、
興譲館で3年間揉まれてきた生徒には以下のような強みがありました。
個人的には興譲館のようなガチガチの拘束型の受験対策は非効率極まりないと思っているのですが、
非効率な拘束には非効率なりの威力があるなと思った次第です。
①日本史の共通テストの点数がよい
②古文の共通テストの点数がよい
③数学に対する耐性が高い
これらについて記していきます。
①日本史の点数がよい
これは、興譲館のシステムの優秀さというよりは、
一部に日本史を訓練するのが得意な先生がいらっしゃったゆえだと推測しています。
その先生は停年して退職されたとのことなので、
今後の興譲館生の日本史への強みはどうなるかは不明です。
ともあれ、暗記科目で得点がある程度確保できるのは共通テストにおいてとても重要です。
世界史、倫理、地理においてもこれは同様です。
暗記科目で点数を稼げない人は共通テストで勝てません。
②古文の点数がよい
これは①とは違って、特定の教師による成果ではなく、
興譲館の「とにかく量をやらせる」がある程度功を奏しているように思います。
それほど厳密に古文を訓練したわけでもないのに
「学校でやったのでなんとなくでわかる」
学生が多い印象です。
「なんとなく」の部分が濃厚なので、正確な単語知識や文法知識を付与すれば
さらに点数は安定するかと思われます。
③数学に対する耐性が高い
これも興譲館の「とにかく量をやらせる」に基づいた成果だと思われます。
なお、耐性が高いだけですので、共通テストや二次試験における成績がいいとは限りません。
あくまで数学という科目の訓練量に対しておじけづかないというだけの話です。
興譲館に行ってさえいれば数学の得点が高くなるという話ではありません。
しかし、これは意外と重要なことでもあります。
数学はいくら要点を押さえたところで数をこなさなければ得点力を上げることは不可能です。
訓練への耐性を「質はともかく量をこなせ」式で身に着けさせるのは意外と有効です。
何度も記しているので若干くどいのですが、
私は興譲館高校のシステムにはおおむね批判的です。
トータルな観点からすれば学生の勉強時間を奪う内容が多く、
本来のポテンシャルを発揮しづらい環境だと思っているからです。
また、他の記事でも書きましたが、
興譲館に行こうが長井高校に行こうが東高に行こうが、
独りで勉強できる人はできますし、やれない人はやれません。
自分の実力を所属しているハコのせいにするのはお門違いです。
とはいえ、独学その他自己管理が苦手な人にとっては、所属するハコに頼ることは威力を発揮します。
その意味で、興譲館高校に入学することは多少旨味があると言えるでしょう。
まー、独学できる学生にとっては学校なんかどこでもいっしょというのは変わりませんねー 地方国公立以上の大学に受かるにはそういう性質を持ってないと厳しい部分があのは厳然たる事実です。
当塾では、独学の方法論を授けて塾生の実力を養成しています。
当然ながら、中学高校よりも効率はよく、本質的かつ進捗は早いです。
学校の勉強なんてものは集中してやれば1年程度で終わるようなものに過ぎません。
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