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高校入試ブログ これないと興譲館探求科に落ちるよ その2

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今回のテーマは、「興譲館探求科に受かるための数学対策 スピード編」です。



興譲館探求科に落ちないための方策は他の記事でも記していますが、

今回は数学の、さらには解くスピードについて触れていきます。

結論から申しますと、勉強というのは早く解けるようにならないと最終的に意味がありません。

「理解はできるし、正解もできるんだけど、遅い」

これでは一般入試で勝つことはできません。


学問的なり研究的な意味合いにおいても、事情は同じです。

早さが一番大事です。

研究成果が出るには一定の期間を要しますし、最短で答えが出るなどということはまずありえませんが、

しかしその過程で行われる基本的な処理や試行錯誤においては、

「わかりきっていることは素早く片づけられる」

こういった能力がないと、最終的に研究成果を獲得できません。


話を一般入試に戻しますと、ともかく、スピードが大事です。

なぜならば、当然の話ですが、制限時間内に解けなければ得点につながらないからです。

さらに、山形県高校入試の数学においては、最終問題の証明問題を大半の学生が解けないまま試験が終了します。

時間が足りないのです。

証明問題自体が一定の難しさを有しているからでもありますが、

証明問題に至るまでの、一次関数の文章題その他の問題を解くのにも時間がかかるからです。

その結果、最後の証明問題の、最初のほうだけ解いて試験が終わる形が大半になります。 普通科志望の学生はそれでも問題ありませんが、

探求科志望の学生はここで差がつきます。

何せ、おおざっぱに言って二人に一人が探求科に落ちるのですから。

こういう細かいところで点数に差がつくのです。



解くスピードを身に着ける方法は、単純です。

反復です。

「早く解けない」のは、

「反射速度が十分に訓練されていない」からです。

裏を返せば、

「繰り返し解いていれば、スピードは身に着けられる」

ということでもあります。


数学に限らず、問題を素早く解ける人は、例外なく、

「問題を見た瞬間に、一定のあたりがついている」

のです。

見た瞬間、あるいは数秒以内に、

「これはとりあえずこういうことをやっとくとよさそうだな」

と、こなすべき処理作業を思いついているのです。

早く解けない人は、これの逆です。

「うーん、これはあーでこーで、うーん、まあとりあえずこうやっとくかなー」

など、処理作業を思いつくまでと取り掛かるまでの時間が長いのです。


では、なぜそうなるのか。

反復回数が足りないからです。

普段の勉強の中で、反復回数が足りていないのです。

苦手な問題ほど、何回も解いてください。

見飽きるほど解いてください。

百発百中、なおかつ早く解ける状態のみが「解ける」状態です。

たまに間違えるのなら、それは「全くわかりません」と言っている人と同じです。


早く解ける人は、以下のような思考回路を持っています。

「こういうタイプの問題は、こういうことが書いてあるから、こう対処する」

つまり、「問題の分類、仕分け」と「それへの対処法」が、

一瞬で脳内に浮かぶほど訓練されているのです。

訓練しなくても最初からできる人もいますし、

何度も反復訓練を重ねてその状態に至る人も、両方います。

結果的に早く解けるのであれば、どっちでもいいです。

ともかく、

「問題を見た瞬間あるいは数秒以内に、問題の仕分けが終わり、やるべきことに取り掛かれる」

これが「早く解ける」の内実です。

問題の傾向や相場が、見た瞬間に識別できる程度に、

過去問なり練習問題の数をこなしているということです。


繰り返しになりますが、

普段の勉強の中で重視すべき指標は、

「問題の傾向、相場、タイプを見た瞬間あるいは数秒以内に識別できる状態に今の自分はあるか」

です。

「ああこういう問題ね、じゃあこれはこうしてほいほいほい」

くらいの「見慣れた感じ」こそが「解く早さ」の正体です。

皆さんも、普段日本語の文章を読む時に、少しくらいは考えながら読むかと思いますが、

ほとんどの単語は見た瞬間に、考えるまでもなく意味が浮かぶかと思います。

「できる」とはそういうレベルを指すのです。

「考えるまでもない」「反射的」

このレベルまでやらないと訓練の意味がありません。


制限時間内に問題を解ききるには、

「ぱっと見て、すぐ取り掛かれる」

これくらいの速度感が必要です。

そしてこの段階に至るためには、問題数をこなすことと、それ以上に、苦手な問題ほど何度も反復して解くことが必要です。


特に数学においては、証明問題ももちろんそうですが、

それに至るまでの一次関数の文章題や座標平面の問題を

「早く解ける」状態にしてください。

証明問題に至るまでのスピードをまずは優先的に上げ、

その後に、証明問題を解くスピードを上げる訓練をしてください。

あるいは、どの問題に一番時間がかかりやすいのか、自分の傾向を知ってください。


これは数学に限らず、英語においても、他の教科においても同様です。

「早く解ける」これができないのは、「さっぱりなんもわからん人」と同じだと思ってください。

早く解けなければ、最終的には意味がないのです。

「そんな合理的すぎる理屈だけが世の中じゃないだろう」

というご意見もあるかもしれませんが、これが入試の現実です。

全ての訓練は、「早さ」あるいは「速さ」に至るために存在します。

「早くなくていいよ」などというのは訓練ではありませんし、試験でもありません。

世の中は「はやい」人間を評価するようにできているのです。


スピードに至るには反射速度を上げるしかありません。

速度は、事前準備や言語化によっていくらでも向上できます。

「早く解ける」「時間内に解ける」

この自信を持って本番に臨める人だけが探求科に受かります。

スピードに自信がない状態で受けると落ちます。

無難に普通科を志望てください。

普通科でも十分です。



百発百中で当てられるまで何度も反復するだけなんですから、

その程度のめんどくささは、乗り越えられたほうが、長い目で人生にいいことあると思いますよー



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